都会のマンション生活から戸建ての家へ移りました

東京の郊外、つまり首都圏に住んでしばらく経ちましたが、私鉄を利用して都心へ通勤している金融関係のサラリーマンです。年代的には60歳代の前半であり、住居空間は四階建てのマンションで購入してから凡そ、20年以上は経ちましたが、駅にも近く便利でした。

ところがこの時期になりますと、子供達も其々大きくなって、大学や社会人になり一種の独立して家から出ていきました。 そして、そして間もなく私自身は定年退職を迎えることにもなり、そんなことで通勤の必要もなくなり、従って、便利だと思っていた駅へ行く必要も無くなるのです。

更に、熟年になって日頃の運動不足も相まって、階段をヨチヨチ四階まで上がったり、降りたりが結構大変になり、少々の苦痛も感じるようにもなったのです。そして時折、会社の同僚宅へ囲碁など遊びに行っては楽しんでますが、その友人は既に建売住宅の一戸建てを購入し、瀟洒な暮らしを満喫しているようでした。この脚が地に付いた戸建の木造の住宅が、大変羨ましく思えたのでした。
これで私も感じざるを得ませんでした、一戸建ての住宅のことを。そんなことで上さん(妻)にそれとなく相談したところ、“実は私も最近そんなことを考えていたの“と同調してしてくれました。幸い、駅前の大手の不動産やさんにマンションの売却に関して様子を伺ったところ、住んでいたマンションは直ぐに買い手が見つかったのです。そして貰った退職金の金額は些少ではあるが、なけなしの退職金で戸建の家が購入できるか思案し、遂に、戸建の住居に住み替えを決意する事になったのです。

当初は自分の気に入った家づくりである間取りや設備、更にはエクステリア関係もあって先ずは土地を購入し、そこに注文住宅をと考えましたが、完全な注文住宅というのは時間とか労力、それに予算的にも大変な事がわかったのです。そんなときに幸いにして、イージーオーダー方式とでも言うのでしょうか土地付きの半注文住宅を購入する事になりました。

因みに、半注文住宅と言うのは建売りタイプではあるが、建物付きの分譲地ということで、モデルハウスのような建物見本はあるが、部屋の間取りや設備などは自由に選択や調整、変更が可能であったのです。
お陰で、多少の額の住宅ローンを利用したが、できるだけ短期で返済可能な借金は残されましたが、今では木の香臭いも芳しく、庭の緑を自分で施しながら、地に脚が付いている生活が出来て満足しているのです。