新築する時は拘りすぎに注意しましょう

我が家は都会の波が押し寄せた中途半端な田舎です。以前の家は敷地は広いのですが、祖先が吟味して建てた藁葺き屋根でした。そこに増築を重ねてまとまりの無いものになってしまっていました。

そのため、いざ二世帯住宅に建て替えるとなった時の親世代の拘りは大きく膨れ上がっていました。田舎にありがちな反り返った大きな屋根の純和風住宅です。

我々世代は使い勝手の良いフローリングのお洒落なイギリス風が希望で、どちらも譲れず、外観と一階が純和風、二階がイギリス風に出来上がりました。

それだけなら田舎にはありがちですが、素人が設計して我儘を通して建築会社にだいぶ無理を言って実現して貰った結果。工期が延びるは使い勝手がよろしく無い所が多々ある仕上がりになってしまっています。

そこでどうしても反り返ったやたらと重い屋根だけはやめて欲しかったので、親と話合いました。

重たい屋根は地震の時にとても危険だ、ということを説得しました。耐震性をアピールするとさすがに納得してくれました。

建築会社は基礎工事を下請けに発注するそうですが、どう素人目にみても雑な工事だったので、可能な限り基礎工事を見ている様にしました。

建築会社が認めてくれたので、やり直しをして貰えましたが、ちゃんとチェックしていなかったらと思うと怖くなります。

二階のイギリス風の部分はモデルルームを真似しました。素人が夢ばかり盛り込むよりも使いやすい間取りに落ち着きました。

一階はコンセントの数が少なすぎ、位置も悪いのでせっかくの数寄屋風に延長コードがいっぱいです。

和風に拘ったため、子供が大きくなってくるとIT環境が必要になってきますが、整えるのが大変で費用もかさんでしまいました。

我が家は家族それぞれの夢を全部実現させようとしてしまいましたが、まずは色々な家やモデルハウスを見て、方向をきちんと決めてから始めることをお勧めします。

好きな建築会社や家のパッケージを決めてから、夢の部分を可能な範囲で埋め込んで行く方が現実的です。

やはりプロが提案しているものは、時代に合った使い勝手の良いものです。また、汎用性のあるものを選ぶと飽きた時や新製品が出た時にチェンジし易く家がリフレッシュします。

特に水周りは輸入品の珍しいお洒落なタイプだと新しいうちは良いのですが、規格が違うので替えるのが一苦労です。取り替える事も考えて選ぶことは大切です。

神戸注文住宅