注文住宅で造作家具を選ぶメリットは?

注文住宅を建てるのであれば、統一感のあるスッキリとした家にしたい、そんな時に活躍するのが造作家具です。

造作家具とは、壁や床・天井に最初から設置した状態となっている家具のことです。注文住宅を建てる場合は、内装などの設計の段階で造作家具を取り入れるかどうか、設置するならどんな家具にするかどうかを選んでいく形が一般的です。工務店などの場合は、施工の状況を見ながら途中で注文を挟めることもあります。

そんな造作家具のメリットは、部屋を無駄なく使えることです。とても気に入っている家具でも、部屋に入れてみると置き場所で困ったり、デッドスペースを生み出したりするなど様々な悩みを生み出すことは珍しくありません。部屋に合わせてつくられた造作家具であれば、室内に無駄なスペースが生まれることもなく、部屋を広く快適に使えるようになります。ただ、移動ができないというデメリットがあるため、将来的に模様替えをしたいと考える人は、本当に導入しても良いかどうかしっかり考えた上で依頼することが大切です。

模様替えができないことがデメリットとなる造作家具ですが、地震などの災害に強いという一面を持っています。一般的な家具は、家が揺れると倒れてしまうことがあるものですが、元々壁などに固定されている造作家具であれば倒れる心配がありません。勿論、造作家具として作られた棚などに乗せている物が落ちる可能性は残りますが、置き家具と比べると被害を少なく抑えられるというメリットが生まれます。そのため、折角注文住宅を作るのであれば、災害に強い家にしたいという場合は、造作家具の活用を考えておくと良いでしょう。

造作家具は、必要に応じて注文できるものです。統一感を持たせたい部屋は造作家具を活用、子どもの成長に合わせて変化させていきたい部屋などは造作家具を作らないなど、自由な注文の仕方ができます。長く暮らしていくことを見据え、細やかな注文ができることも、注文住宅を選ぶメリットの一つです。